もともとは、私の母を通じて「お友達のお父さんの会社が人を探してるから、行ってみたら？」と話をもらったのがきっかけです。もう20年ほど前のことになりますが、当時ですでに創業30年を超える地元密着の安定企業でしたし、なにより社員同士の仲の良さが魅力でした。
営業事務という仕事は未経験でしたが、別の友達も会社におり、その子から引継ぎをしてもらったりと不安や心配なくスタートできました。

営業事務と聞くと、普通は社内で営業スタッフからの指示を受けて、資料やデータを用意したり電話を取り次いだりといった仕事を思い浮かべるかもしれません。しかし、ここでの営業事務の仕事は、そんなイメージとは少し違っていると思います。
基本的に、当社の営業スタッフのみんなは、日中は社内にいません。しかし、その間も取引先であるお客様からは電話やファックスでひっきりなしに注文が入ります。ですから、お客様によっては、担当の営業スタッフよりも私と会話をすることの方が多いなんてこともよくあります。「こんな商品扱ってる？」「この商品は明後日までに手配できますか？」など、毎日いろんなお客様といろんな会話をしてコミュニケーションしています。

この仕事をやっていて一番うれしい場面は、お客様や営業スタッフから「ありがとう」と言われたときです。例えば、お客様ご自身が「ひょっとすると無理かも」と思って急ぎで注文されたことに応えられたとき。営業スタッフが外回りの最中に扱ったことのない商品について聞かれ、それをこっちで調べて伝えてあげられたとき。
こうやっていろんな人の役に立てていることを実感できたときは、大きなやりがいを感じることができますね。

私自身も、入社後に出産を経験していますが、しっかり1年間の休暇をいただきましたし、子どもが小さいうちはいろいろ融通を聞いてくれました。子どもが急に熱を出したり、幼稚園や小学校の行事もほとんど見逃したことはありません。もちろん、私だけではなく、他の人についても同じです。
業績も好調で全員が揃っていても忙しいはずなんですが（笑）、誰かが休んだりしても職種や役職を問わずにフォローし合って、うまく仕事が回っています。そんなときでも、残業が1日1時間を超えることはまずないので、安心です。

私たちが日頃やり取りするお客様はほとんどが長年のお付き合いのある所ばかり。納期や商品の有無などに対し、マニュアル通りの答えやビジネスライクな堅苦しいやり取りは望んでいません。できないことはできない、と言わないといけないこともありますし、逆になんとしてでも頑張るという気持ちを伝えることも必要です。
このように本音のコミュニケーションが苦にならない方、むしろその方が好きという方に、ぜひ仲間に加わってほしいと思います。